リアルタイム字幕送出システムのクラウド化

検討のきっかけ

読売テレビでは、生字幕に不可欠な「リアルタイム字幕送出システム」を2019年に刷新して以来、その維持と更新に課題を抱えてきました。1日4時間程度の限られた稼働時間にもかかわらず、設備投資や維持費用が大きな負担となっていました。このような状況はローカル局全体に共通する課題であり、業界全体として効率化が求められていると言えます。そうした中、クラウド環境を活用することで、効率的なシステム更新と、他局との共同利用の可能性を見出し、クラウド化への取り組みを始めました。

システム概要

今回のシステムでは、AWS(アマゾン・ウェブ・サービス)を基盤として選定し、大阪リージョンに構築。従来のオンプレミス環境とVPNで接続し、オンプレとクラウドのハイブリッド構成としました。

特徴

クラウド化により、以下のような明確なメリットが得られました。

コスト削減

すべてオンプレで更新する場合と比べて、トータルコストを大幅に削減(10年間で1000万円以上)

自社開発で利便性・安全性向上

共同利用の可能性

まとめ